ヤフー株式会社は2月4日、2014年度第3四半期の決算説明会を行い、Yahoo!ショッピングのストア数が2014年12月末時点で24.3万店舗を突破したことを明らかにした。
商品数は1.4億品、流通総額は1割以上の伸び
商品数に関しても順調に増加している。12月末時点で商品数は1.4億品となり、業界トップである楽天市場の商品数1.5億点との差がわずかとなった。2015年度中には業界トップになる見込みだ。
eコマースの流通総額では、「Yahoo!トラベル」「Yahoo!予約 飲食店」等なども含むショピング関連全体の伸びでは前年同四半期比で8.4%の伸びにとどまったが、「Yahoo!ショッピング」と「LOHACO」だけでみた場合は、11.5%の伸びとなった。
競合と比較して10倍、20倍のストア数まで伸ばす
決算説明会の質疑応答で、ヤフー株式会社 執行役員 ショッピングカンパニー長の小澤隆生氏は今後のYahoo!ショッピングについて以下のように述べている。
「さらに売り手を増やしていく。売り手を増やす意味は2つある。1つは『あそこは一番多い店舗数を抱えるモールだよね』というマーケティング的な要素、もう1つは売り手が増えることによって商品数が増え、Yahoo!ショッピングにしかない商品がでてくること。
(ストア数は)これで十分なのかという議論があるが、我々が参考にしている淘宝網は500万店〜800万店と言われている。商品数も10億品以上ということなので、中国と日本という違いはあるものの、おそらくNo.1というのは競合と比較して10倍、20倍という規模まで持っていかないと、お客さんからみた場合に、あそこは一番多い出品数という認識はされないだろうと思っている。」
この他に、リピート率とコンバージョンレートの向上の重要性を語っている。
「あと2点は、買い手をいかに増やすくかということと、利益をどう作りにいくかという点になる。
売り手が増えてから、買い手が増えるまでにタイムラグがあるというのは当初から想定していたが、楽観視はできないというのがこの1年やって感じたところ。トレンドにはのったものの、これから30〜40%伸ばしていかなければならないという高い目標を持っているので、1回使ってくれたお客様が2度、3度といかに短時間の間に使って頂くかというリポート率であったり、コンバージョンレートをこれを拡大していくということをかなり細かい数字を持って管理している。
ポイントはリピート率だと思っている。新規に関しては、ヤフーはトップページないし検索という強い武器があって、競合に比べて有利な点になる。まずは、訪問者のコンバージョンレートを高め、リピート率をあげていく。
アンケートしたところYahoo!ショッピングで買ったという意識があまりなかったというのがある。Yahoo!ショッピングを使って頂いているということを認識していただくために、アプリへのシフトがキーになると思っている。」
ちなみに、Yahoo!JAPAN IDとTポイントの連携数は2,000万IDに到達している。小澤氏は「Tポイントをしっかり付与していくこと」もリピート率をあげていくために重要としている。
2014年は店舗数と商品数が順調に伸びた1年となった。2015年は訪問者に対してYahoo!ショッピングの変化をいかに感じてもらうことができかがポイントとなっていきそうだ。