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パルコ、ファッション通販サイト「PARCO CITY」のサービスを終了 ー 新サービスに注力

株式会社パルコは、同社が運営するファッション通販サイト「PARCO CITY(パルコ・シティ)」のサービスを1月19日の10時に終了した。
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2015年1月18日時点のトップページ

「PARCO CITY」は、2007年4月25日にオンラインショッピングモールとしてオープン。2007年中に150店舗が出店する計画でスタートした。同年6月には当時話題になった仮想空間「Second Life」に出店するなど、新たな試みに対しても積極的に展開した。
2015年1月19日の10時に販売を終了し、現在は注文履歴や配送状況などの確認、ショップへのお問い合わせのみが可能な状態だ。
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今後は「カエルパルコ」に注力

今後パルコは、2014年5月に開始した「カエルパルコ」を同社の公式通販サイトとして運営していく方針。
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「カエルパルコ」が「PARCO CITY」と大きく違う点は、全国のパルコに出店する約3,000の各テナントショップが出品する形式となっている点だ。
パルコにリアル店舗を出店するテナントの商品をネットで注文・取り置きできるサービスとして展開しており、「カエルパルコ」には各テナントの商品が集約される形となる。
現在は都心店グループ(パルコ8店舗 札幌・仙台・池袋・渋谷・静岡・名古屋・広島・福岡)の一部店舗が対応している。

「カエルパルコ」の売上げは各テナントに計上

「カエルパルコ」は、「パルコショップブログ」で紹介する商品を、記事からそのまま購入したり、取り置き予約したりすることができる仕組みとして展開しているのも、大きな特徴だ。
注文システムは「STORES.jp」との連携により実現しており、先日公開したスマホアプリ「POCKET PARCO」も「カエルパルコ」との連携を中心に据えた展開となっている。
「カエルパルコ」で注文された商品は、ショップの店頭在庫より発送され、売上は同ショップに計上されるという仕組みになっているため、各テナントがブログで積極的に発信することで、店舗の売上げに直結させる仕組みを作ったことになる。
大きく舵を切った形のパルコ。新しい試みとしてどのような成果が生まれていくのかに注目していきたい。


PARCO CITY(パルコ・シティ)
https://www.parco-city.com/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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