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インドネシアのマーケットプレイス「Tokopedia(トコペディア)」がソフトバンクなどから100億円を調達 ー インドネシア史上最大規模

インドネシア最大級のマーケットプレイス「Tokopedia(トコペディア)」を運営するPT Tokopediaは、ソフトバンク・インターネット・アンド・メディア(SIMI)、セコイア・キャピタルなどから総額1億ドル(約107億円)の資金調達を実施することを発表した。
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Tokopediaによるとインドネシアの企業の調達額としては史上最大規模になるとのことで、出資はSIMIが中心となって行う。
今回の出資にあわせ、SIMI、セコイア・キャピタルの両社からTokopediaへ取締役を派遣する予定だ。

インドネシア最大級のマーケットプレイス「Tokopedia(トコペディア)」

PT Tokopediaは2009年に創業し、個人や企業が無料で出品できるマーケットプレイス「Tokopedia(トコペディア)」を運営する企業だ。
ファッションや家電、食料品など、様々なカテゴリのアイテムが数百万点以上出品されている。
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安心してショッピングが楽しめるよう、購入者が商品を受け取った後に販売者に支払われるエスクローサービスを導入しており、安全に取引できることを売りにしている。
販売者から手数料をとっていないのも特徴で、広告による収益化を検討しているようだ。

これまでも日本企業が出資

PT Tokopediaは、その将来性からこれまでにEast Ventures、CyberAgent Ventures、BEENOS、SB Pan Asia Fundなどから出資を受けており、以前から日本企業に注目されていたが、今回の調達でおおきな評価を得ることとなった。
「Tokopedia」のCEO であるウィリアム・タヌウィジャヤは今回の調達にあたり、「SIMIとセコイア・キャピタルを新しい株主に迎えること、またこのたびのパートナーシップにより、トコペディアが次のステップに進めることが非常に楽しみです。このパートナーシップにより、当社の人材強化が可能になるとともに、出品者が使いやすく、またユーザーが買い物をしやすい世界基準のテクノロジー構築に向けて取り組むことが可能になります。われわれは常に顧客第一を掲げています。顧客第一がもっとも素晴らしいビジネスモデルであり、当社の成功につながると信じています」と述べている。
今回調達した資金は、新規ユーザーの獲得、人材強化などの施策に専念するために利用し、現状のビジネス基盤をさらに強化することで、インドネシアにおけるNo.1のEコマースサイトとなることを目指す。


Tokopedia(トコペディア)
https://www.tokopedia.com/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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