KDDI株式会社は10月16日、様々なサービスのつながりを構築するスマートフォン時代のポータルを目指す「Syn. (シンドット)」構想を発表した。
これにあわせ、それぞれのジャンルで有力なサービスを展開する企業11社で、国内最大級の月間利用者数4,100万人以上を誇る新たな連合体「Syn.alliance (シンドットアライアンス)」を設立し、メンバーのうち7社に対し総額約120億円を出資することを発表した。
今回KDDIが発表した「Syn. (シンドット)」構想は、これまで点在していたサービスをシームレスにつなげ、相乗効果を図る動きとなる。KDDIは「中心のないポータル」と表現している。それぞれのサービスが連携も進めていくようだ。
具体的には、「Syn.alliance」メンバーが提供する13のサービス (アプリ・webサービス含む) に共通サイドメニューを設け、各サービス間のシームレスな行き来を実現する「Syn.menu (シンドットメニュー)」と、「Syn.menu」内に表示される新広告メニュー「Syn.ad (シンドットアド)」、各サービスの新着情報を知らせる「Syn.notification(シンドットノティフィケーション」の提供を10月16日から開始する。
スマートフォンアプリの登場により、ジャンル特化型のアプリがそれぞれの分野で確立されてきたが、これらは他サービスとの連携があまり見られなかったのは事実としてある。これらがうまく連携することができれば、さらに強固なサービスへと発展していく可能性があるだろう。
KDDIはこの発表にあわせ、「Syn.alliance」メンバーである株式会社AppBroadCast、株式会社ジョルテ、株式会社ナターシャ、株式会社nanapi、株式会社VASILY、株式会社ビットセラー、株式会社ルクサへ総額約120億円を出資することも発表した。このうち、株式会社nanapiと株式会社ビットセラーは買収され、連結子会社となる。
EC関連では「iQon」を提供する株式会社VASILYと、「LUXA」を提供する株式会社ルクサがある。
今後の動向に注目があつまる動きとなりそうだ。
「Syn.alliance」提供サービス一覧 (2014年10月16日時点)
Syn. (シンドット)
http://www.syndot.jp/