株式会社ファーストリテイリングは10月14日、大和ハウス工業株式会社と共同で、東京都江東区有明に専用物流倉庫を建設することを発表した。
両社は共同出資による物流事業会社を設立し、今後は国内の主要都市10カ所ほどに同様の物流施設を建設予定とのことだ。
有明の新物流施設が完成する2016年1月以降には、都内での即日配送や首都圏での翌日配送を開始する予定。
今回ファーストリテイリングの専用物流施設が建設されるのは、東京都江東区有明1丁目。敷地面積は約3万6300平方メートルで、延べ床面積は約11万2400平方メートルの地上6階建ての建物となる。2014年11月15日に着工し、2016年1月25日の完成を予定している。
東京の有明に物流拠点を設けることで、配送コストや時間の大幅な削減や、店舗のリアルタイムな販売状況に応じて必要な商品を短時間で配送することを実現する。
倉庫にはバックルーム機能を備え、商品をすぐに陳列できる状態で配送、店頭欠品を減らすほか、利用客の希望に沿った商品のカスタマイズに対応できる加工機能を備える。
建設地となる東京都江東区有明1-1-8は、2013年8月に独立行政法人都市再生機構(UR)が実施した一般競争入札で大和ハウスが421億7,000万円で落札した土地で、ゆりかもめ線のお台場海浜公園駅から徒歩10分ほどの位置にある。
大和ハウスは1990年より、ファーストリテイリングの店舗開発に取り組んでおり、2006年には店舗開発に関する業務提携協定を締結するなど、同社の約550店舗の開発をサポートしている。
今回の開発にあたり、大和ハウスで初めてとなる私募リートを組成し、ファーストリテイリング向けの多機能物流拠点用地の取得及び開発のための資金調達を行い、同社の物流スキームの構築をサポートする予定とのことだ。