LINE株式会社は10月9日、事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を舞浜アンフィシアターで開催し、オンライン・オフラインを問わず、LINEアプリで決済を行うことができるサービス「LINE Pay」を今年の冬頃から、日本および海外で提供することを発表した。
「LINE Pay」は、パソコンやスマートフォンなどのオンラインやオフライン問わず、LINEやLINE関連サービスをはじめとして、提携する店舗やウェブサービス・アプリでの支払いをLINEアプリを通して決済することができるサービス。
支払いは、クレジットカードのほか、コンビニや提携銀行の口座から事前にチャージすることにより利用することができる。提携銀行はみずほ銀行と三井住友銀行。日本以外ではクレジットカードのみの対応となる。
個人間送金や割り勘決済が可能
LINEならではの特徴として、LINEでつながっている友人間で、決済した商品やサービスの購入費用を割り勘で支払うことができる「割り勘機能」や、相手の銀行口座を知らなくても友人のLINE Pay口座宛に送金することができる「送金機能」を提供する。送金されたお金は、銀行口座から引き出すこともできるとのことだ。
個人間送金は、2010年4月の資金決済法により、資金移動業者に登録することで、少額の為替取引(100万円に相当する額以下)に限って銀行以外にも認められるようになっている。
LINEは「LINE Pay」を開始するにあたりLINE Pay株式会社を資金移動業者に登録しているようだ。
セキュリティ面を考慮して、「LINE Pay」を利用する際にはLINEとは異なる二次認証をかける形にしている。iPhone5S以降であればTouch IDが利用できる。
LINEはこの日、登録ユーザー数が世界5億6千万人を突破し、月間アクティブユーザー数(MAU)がグローバルで約1億7千万人にのぼることを発表した。着実にインフラとしての地位を確立しているが、決済のインフラとしてもLINEが存在感を示せるか。