メディア視聴行動分析サービスを提供するニールセン株式会社は3月26日、「インターネット利用のPCからスマホへのシフト状況」を発表した。
調査ではオンラインモールでのスマホシフトが鮮明で、20代においてはスマホからのアクセスがPCからのアクセスの2倍に迫る状況であることが明らかになった。
調査は同社のスマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView(モバイル・ネットビュー)」の2月データ、および、PC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView(ネットビュー)」の2月のデータをもとに分析したもの。各種サービスの利用がPCからスマートフォンへとシフトしている状況を分析するにあたり、各スクリーンからリーチしている規模(利用者数)を指標として分析した。
Nielsen NetViewは2歳以上の男女、Nielsen Mobile NetViewは18歳以上の男女が対象で、Nielsen Mobile NetViewの正式データは2013年4月データからとなっており、それ以前は参考数値となる。
全体の利用者数は、PCからが5,237万人、スマートフォンから(アプリの利用とウェブサイトの訪問の両方を含む)が3,874万人となり、スマートフォンのインターネットサービス利用者数はPCのインターネットサービス利用者数に対して74%の規模に拡大した。年代別にみると、20代や30代では、既にスマートフォンからのインターネットサービス利用者数がPCを上回っており、特に20代では、PCからの利用者数の2倍に迫る状況であった。
調査したカテゴリのうち、スマホシフトが鮮明だったのは「オンラインモール」と「ビデオと映画」の2カテゴリ。2月に入り、PCからの利用者数とスマートフォンからの利用者数がほぼ同数になった。
スマートフォンからの利用者数上位2サイトである「楽天市場」と「Amazon」の利用者数の推移。楽天市場は12月以降スマートフォンが上回り続けている状況だ。
スマホシフトは20代を中心に進んでおり、時間が経過するにつれさらに進んでいくことは明らかだ。オンラインショッピングにおいては、オンラインモールからスマホシフトが加速しており、これから全体に及んでいくものと思われる。スマホへの対応が十分でない場合は、対策が急務な状況であると言えるだろう。
オンラインショッピング/動画サイトはスマホへシフト~ニールセン インターネット利用のPCからスマホへのシフト状況を発表~
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