GoodsieのMartin Robertsです。
今日は、ビデオコマースの最新事例をご紹介したいと思います。
日本では、動画を利用したビデオコマースがまだまだ活用されるケースが少ない状況ですが、本来、動画コンテンツの持つパワーは画像やテキストよりもはるかに強いのではないでしょうか。
テレビショッピングがこれだけ普及していながら、日本でなかなかビデオコマースが定着しない最大の要因としては、動画コンテンツ制作の難しさにあると考えています。(構成/撮影•編集/コストなど)
そんな中、既存のYouTube動画からショッピングカートにスムーズに誘導が可能な便利なサービスも登場しています。
まずは、この動画を観てください。
タグが表示されたことに気付いたでしょうか。アイルランドの「Taggled」は、YouTubeにアップされている動画コンテンツに、カートへのリンクタグを埋めこんで再シェアできる新しい発想のサービスです。
視聴者が動画内に表示されたタグをクリックすると・・・
商品の説明やサムネイル画像が表示されます。さらに「View Product」をクリックすると・・・
商品詳細ページが表示されます。動画で気になった商品をスムーズに商品ページに誘導するためのサービスというわけです。
「Taggled」の利用方法
Taggledの利用方法はとても簡単です。
まず、YouTubeにアップされている動画のURLを指定してTaggledに読み込みます。
続いて、「商品ページのURL」や、「タグを表示させたい位置」、「表示するタイミング」などを設定します。
設定が完了したら「Publish」。再編集した動画は、自社サイトにEMBEDで埋め込んだり、Facebook、Twitterでシェアすることが可能です。
Facebookでシェアした場合もこんな表示に。
例えばレシピ動画などの場合は、調理手順に合わせて調味料や食材の販売ページへと視聴者を誘導することもできます。
もうお気づきかもしれませんが、著作権が放棄されている動画コンテンツであれば、第三者が制作した映像を自社のEコマースで再利用することができるのです。
ブロガーに商品紹介動画を撮影してもらい、自社サイトに誘導
Taggledでは、メーカーやブランドとビデオブロガーを仲介するアフェリエイト型のビジネスモデルも展開しています。
メーカーやブランドの商品をビデオブロガーに配布して、ブロガーに商品を宣伝してもらうことが可能です。もちろん動画コンテンツを通じて商品が販売されれば、ブロガーにも収益が配分されます。
日本では、動画コンテンツを利用したビデオブロガーはまだまだ多くはないのですが、アメリカではミシェル・ファンのように、自画撮りした1本の動画で数千万回の視聴を稼ぎ出すビデオブロガーがどんどん生まれています。
今後、一般のビデオブロガーの「生の声」を活かした説得力のあるビデオコマースは日本でもどんどん広がりを見せるかもしれませんね。
そして最後にオマケなのですが、自画撮りしてビデオブログにチャレンジしてみたい人にはこんなカメラはいかがでしょうか?
Canonの「iVIS mini」は、場所を問わずスタンドでカメラを固定して、自画撮りしながらモニターチェックができる「置き撮りビデオカメラ」。
商品紹介ビデオを撮影するには、もってこいの便利ツールですね。
ビデオコマースに関しては、今後もスポットを当ててさまざまな事例を紹介していきたいと思います。