ファッションECサイトを立ち上げて急成長するベンチャー起業の舞台裏を描いた「マイ・インターン」が10月10日に公開され、興行成績ランキングで初登場3位の好スタートをきった。
ファッションECサイトを立ち上げたCEOをアン・ハサウェイが好演
今回舞台となるのは、ファッションECサイトを立ち上げて急成長するベンチャー企業。アン・ハサウェイが演じるジュールズ・オースティンがブログでファッションアイテムを紹介したところ人気となり、それをきっかけにファッションECサイトを開設。数年で200名の社員を抱えるまでに成長した企業でジュールズが奮闘する様子がメインで描かれている。
急成長で拡大していく中で、ジュールズは分刻みでスケジュールをこなすほどの忙しさで余裕がない状況に。社員も遅くまで働いているが作業が追いつかない状況が続いていた。そういった状況からジュールズは会社継続のため投資家などからCEOを迎え入れることを推薦され、難しい選択に迫られていた。
そんな中、福祉事業として65歳以上が条件のシニア・インターンを迎えることに。そこで採用したのがロバート・デニーロ演じるベン・ウィテカー。ITには疎いものの、すべてを優しく包み込むような人柄と豊富な人生経験から、社内で頼られる存在になっていく。年配者が苦手なジュールズは、最初は懸念を示していたものの、気配りのできるベンに次第に心を開いていき、よき相談相手になっていく。
仕事と家庭で問題にぶつかったジュールズは、新任のインターンとともに、この危機を乗り越えられるのか。
あくまで人をメインに描いた作品だが、ファッションECサイトの運営会社が舞台ということで、業務上のやりとりや日々のトラブルなどが随所に描かれているので、業界関係者はそれだけでも楽しめるかもしれない。ベンチャー企業という視点で見ても面白い。
加えて、主人公のジュールズは既婚で子持ち。仕事に専念できるよう、夫は専業主夫となって自分を支えてくれており、そういった家庭の様子も描かれている。
おしゃれなオフィスやファッションにも注目だ。監督のナンシー・マイヤーズがPinterestの愛用者であることから、ジュールズのイメージを集めたピンボードを作成し、アン・ハサウェイが役作りに役立てたそうだ。Pinterestの公式アカウントでそのことに触れられている。
全体的に温かい作品に仕上がっており、おもわずニンマリしてしまうシーンが盛りだくさん。仕事にどのように向き合うかといったことも考える時間にもなると思うので、明日への元気をもらいたい人は是非チェックしてみてはいかがだろうか。
上映時間:121分
監督:ナンシー・マイヤーズ
キャスト:ロバート・デ・ニーロベン
アン・ハサウェイジュールズ
レネ・ルッソ
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト