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【体験レポ】スマートボタン「Flic」で帰宅通知ボタンを作ってみた ー 役割を自分で設定できるボタン

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昨年クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で800%の達成率を記録し、95万8,172ドルを調達したワイヤレススマートボタンの「Flic(フリック)」。実際に手に入れたので使ってみました。

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Flicとは?

わかるようでわからない「ワイヤレススマートボタン」という説明。「Flic」はスマホのアプリと連動して、スマホでできる動作をボタン1つで実現するインプットデバイスです。スマホのアラームをセットしたり、写真を撮ったり、音楽をかけたりといったことが想定されています。使用イメージは説明ビデオを参照してください。



説明ビデオを見るとなんとなく便利そうな気がするのですが、実際使ってみるとなかなか用途を選ぶボタンだと感じました。


ボタンを設定する

「Flic」の使用例として記載されているのは以下のようなこと。

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実際に「Flic」のアプリをインストールしてボタンを設定します(下記動画参照)。ボタンを押してアプリと接続。その後ボタンに対してスマホの動きを設定します。ボタン1つにつきクリック、ダブルクリック、ホールドの3つの挙動を登録することができます。さてさて何を登録しようかなーと思ったのですが、いざ登録するとなるとなかなか難しいことに気づきました。



例えば最初のビデオに出てくる利用シーンでいうと、あくまで私の感想ですが、

  • 「めざましスヌーズボタン」スマホそのものをタップすればよいので特に必要ない。
  • 「音楽を流すボタン」聴きたい音楽を選びたいので何でもいいわけではない。
  • 「電化製品を消すボタン」そもそも電化製品がスマート家電でないと設定できない。
  • 「フェイクコールを鳴らすボタン」そんなに使わないのでは?
  • 「タクシーを呼ぶボタン」最近使っているのはUber Poolなので現在地と目的地を入力する必要があるので使えない。
  • 「現在地をシェアするボタン」そんなに使わないのでは?
  • 「ピザをオーダーするボタン」ピザの種類は選びたいけど設定で選択肢をはさむことができない。
  • 「セルフィーボタン」グループ写真を撮るなら誰かに頼んだ方が早そう。いざという時にボタンがどこにあるか探すのに時間がかかりそう。
1挙動につき設定できるのは1つのアクションなので、途中に選択肢がはさまるようなことは設定できません。ピザがまさにそれ!ということで、いまいち使えません。

とはいえ、せっかく購入したので使いたい!Emergency SMSという、ボタンを押すと特定の番号にSMSを送れる設定を試してみることにしました。


家に帰ったよボタン

共働きの我が家はどちらが先に家に帰っているかは日によってまちまち。「いま会社?家?どこ?」といったやり取りがたまにあるので、Emergency SMSのメニューを使ってお互いに「家に帰ったら押すボタン」を作ってみました。

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SMSの送付先とメッセージの内容(固定)を設定できるので、私のボタンの送り先(Recipient)は夫の携帯番号にして、メッセージは「Akane is home now」に。ボタンは玄関の電気のスイッチの横に貼り付けました。夫も私の携帯あてにメッセージが届くボタンを設定して玄関のドアの裏に設置。先に着いたら押すルールです。

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はじめて1ヶ月程度経ちますが、これが意外と便利です。家に着いて→携帯を取り出して→メッセージアプリを起動して→「いま家に着いたよ」と打ち込んで送信という動作がボタン1つで完了します。おそらく夫に「毎日家についたらメッセージ送って」といっても送ってくれない気がするので、ボタンにすることで成立している気がします。

ちなみに本当にEmergency SMSとして非常時に「I am here now + 位置情報」を送る別のボタンを設定して持ち歩いてみました。いざという時に使うので、バックの中ではダメだろうと思いリュックのショルダー部分にクリップ(Flic専用の付属品)を使って付けてみましたが。1週間経たずに紛失しました。

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IFTTTとの連動について

アプリやWebサービスを組みわせて連携できる「IFTTT」にも対応しているため、「Flic」が用意しているメニュー以外にも自分で設定を作ることはできるのですが、「IFTTT」自体が「Facebookに投稿したら同一内容をTwitterにも投稿する」といったような、何もしなくても次の動作が連動して起こることを想定しているので、あえてボタンを押して設定するようなレシピは思い浮かばず…でした。


ボタンは誰でも使えるインターフェース

Amazonも「Amazon Dash Button」を発売するなど、誰でも使えるインターフェースとして注目されているボタン。プログラムの幅が広がれば確かに便利な気はしますが、まだまだ用途は限られていると感じました。

私は週に何回か通勤時に決まったスタバでカフェラテを買います。スタバのアプリを使って「ピックアップする店舗を選ぶ→カフェラテを選ぶ→登録のカード払いでオーダー完了」という一連の流れをへて家を出て、指定したスタバでカフェラテをピックアップするのですが、これこそボタン化したいと思っています。

将来的にはスマートロックが私が玄関を通ったことを察知して、スタバにオーダーすることも可能になるのかもしれません。ただ毎日飲むわけではないので、ここはボタンがよいと思っています。「Flic」かIFTTTがスタバのアプリに対応してくれるのを楽しみにしてます。

Flic(フリック)
https://flic.io/

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