スーパーにて「あれ?今、うちの冷蔵庫に卵あったっけ?」「何個あるかな?」「いつ買ったっけ?」なんて経験ありませんか?私はよくあります。そんな問題を解消してくれる卵トレーIoTの「Quirky Egg Minder」を試してみました。先に結論をいいますと、このガジェットは正常に動作しない面があったので購入をオススメできません。
Quirkyとは?
「Quirky」は、コミュニティ主導の発明プラットフォームです。「あったらいいな」というプロダクトのアイディアを投稿すると、コミュニティのメンバーがそのアイディアを一緒にブラッシュアップしてくれて、生産までサポートしてくれるというサービス。貢献に応じて利益も分配されます。なかなか素敵なアイディアですよね。
水切り機能が一体化したサラダボウル、財布付きのスマホケース、4機能ワインオープナー、メイク道具オーガナイザー、収納付きまな板などなど、様々な「あったらちょっと便利かも」というプロダクトが「Quirky」から生まれました。「Quirky」のオンラインストアはこちら。
実は運営するQuirkyに昨年Chapter11が適用されました。Chapter11は日本でいう民事再生法のようなもの。大手企業ゼネラルエレクトリック社や有名ファームAndreessen Horowitzなどから1億7,000万ドルもの資金調達を行い、非常に注目されていた企業なのですが、商品数が増えるにつれ生産と在庫のバランスが取れなくなったことが原因のようです。
卵トレーIoT「Quirky Egg Minder」
今回私が試したのは「Quirky Egg Minder」というプロダクト。ゼネラルエレクトリック社と共同で製品化したものです。当初70ドルで売り出されたもののようですが、現在Amazonで10.99ドルにて購入することができます。
冒頭の説明通り「あれ?今、うちの冷蔵庫に卵あったっけ?」「何個あるかな?」「いつ買ったっけ?」という悩みを解決してくれるプロダクトです。トレーは14個入りで、買い替え時に卵が多少残っていることも想定してくれているようです。
アプリをダウンロードしてネットに接続
各社から発売されているスマートホームデバイスに接続することができるスマートホームポータルアプリ「Wink」をダウンロードします。Quirky Egg Minderを選び、自宅のWiFiを入力します。
アプリに登録したWiFi情報をQuirky Egg Minderに伝えなくてはなりません。この方法が非常にユニーク!光の信号で設定します。設定が完了したらあとは卵をのせるだけ!
今入っている卵の数、購入日が確認できる
これで今入っている卵の数、購入日が確認できるはず。アプリを開くと卵が並んでいます。タップすれば後何日で食べる必要があるのか?いつ買ったのかを確認できます。
ががが、あれ?なくなった?
設定した翌日は意味もなくアプリを開いて卵を眺めたりしていたのですが、いきなり2個無くなりました!自宅には誰もいないはずなのに!その後、実際にはあるのにアプリで見ると無い…という怪奇現象が頻発する事態に。写真のような状況です。
トレーには10個入っているのに、アプリには残り4個!全然違います。
アマゾンやウェブサイトで他の方のレビューを読んでみても、同じような事象が発生しているようです。「ガジェットではなく、ちょっと良い卵トレーを買ったと思えばいい」なんて意見も。
今回は残念な結果ではありましたが、精度が高いならぜひ活用したいガジェットです。外出先から卵だけでなく「冷蔵庫に何が入っているか見ることができたらいいな」というのは長年ある願望だと思います。そろそろ実現して欲しいですね。