一般にお買い物といえば「必要なものを買う」「欲しいものを買う」もの。ですが最近、米国では Discovery(発見)が1つのトレンドになっています。必要なものではなく、新たなプロダクトを発見させてくれるサービス。今回は様々なジャンルに広がるプロダクトディスカバリーのサービスを、私が実際に利用しているサービスを中心にご紹介します。
ファッションディスカバリー
先日紹介したパーソナルスタイリストサービス「Stitch Fix(スティッチ フィックス)」はまさにファッションのディスカバリー。アンケートに答えると、AIとスタイリストによって私が好きそうなファッションアイテムを5つ選んでくれます。家に届けられた箱を開けるまで中身はわかりません。まさにディスカバリーですよね。購入する場合はそのままキープ、不要なものは返送用の袋に入れてポストに投函するだけ。詳しくはこちらの記事を参照してください。
【体験レポ】AIと人によるパーソナルスタイリストサービス「Stitch Fix」を使ってみた
化粧品ディスカバリー
私が利用しているのは「Birchbox(バーチボックス)」。月額10ドルで、申し込み時に髪や肌タイプ、美容に関する悩みなどを入力すると、その情報に基づいて毎月の5つの化粧品サンプルが送られてきます。半年ほど前から利用していますが、「Birchbox」で知った化粧品のフルサイズを既に4つほど購入しました。ディスカバリーして購入してしまいました。
ヘルシースナックディスカバリー
スナックの領域にもディスカバリーは広がっています。ヘルシースナックを毎月届けてくれる「Love With Food(ラブ・ウィズ・フード)」を会社で利用中です。オフィスで小腹が空いた時に食べるスナックは、会社が箱買いしたものなので、いつも同じようなものになりがちですが、「Love With Food」で届くスナックはディスカバリー。美味しかったスナックは後日会社の箱買いリストに追加したりしています。
アルコールディスカバリー
日本では日本酒やワインの頒布会などお酒関連のプロダクトディスカバリーは以前から普及しているので、馴染みがあるのではないでしょうか?米国はワインとクラフトビール関連のサービスが盛んです。ワインのディスカバリーサービスの「Vinebox(ヴァインボックス)」はグラス一杯分のワインが3種類届きます。
【参考記事】グラスサイズの3種類の高級ワインが届く定期購入サービス「VINEBOX」
アートグッズディスカバリー
ちょっと変わったところでは、アートグッズのディスカバリーサービスもあります。「Artsnacks」や「Sketchbox」など。普段使わないアートグッズが届いて、描く道具が変わったら、新たなインスピレーションが生まれそうですよね。
ペットグッズディスカバリー
最後は人間ではなくペット向けのディスカバリー「BarkBox(バークボックス)」。私はペットは飼っていないので利用したことはないのですが、「BarkBox」は月20ドルでペットのおもちゃ、スナックなどが届くサービスです。言葉でコミュニケーションできないペットの好みを理解するには、ディスカバリーは意外と有効かもしれませんね。
インターネットでのお買い物はとても便利ですが、検索や購買履歴に伴うレコメンド中心なので、新たな発見がなかなかないですよね。「いつも本はアマゾンで買っているけれど、全く知らない本と出会いたいから本屋に行く」といった話も聞きます。ディスカバリー系サービス、今後も引き続きニーズがありそうです。