WORLD WATCH, オーストラリア

必要な時だけ所有物に保険をかけられる「Trov」が28億円を調達

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オンデマンド型の保険契約アプリ「Trov(トロブ)」を展開するTrovが、OAK HC/FTなどから2,550万ドル(約28億円)の資金調達を実施したことを4月25日(現地時間)に発表した。同社はこれまでに合計で3,900万ドル(約43億円)を調達したことになる。それと同時に、来月にもオーストラリアにて、世界初のオンデマンド型の保険契約サービスを正式に開始する予定だと発表した。

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必要な時だけ所有物に保険をかけられる「Trov」

サンフランシスコ発の「Trov」が開始するサービスは、オンデマンド型の保険契約アプリだ。ユーザーはこのアプリを利用して、個々の所有物に対して、必要な時に必要な期間だけ保険をかけることができる。保険をかけられる物品の範囲は幅広く、カメラやテレビなどの電化製品から、自転車、サーフボード、ギターなどもカバーできる。同社は今後も適応範囲を広げていく方針だ。

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スマートフォンアプリとして提供される「Trov」では、とても簡単に保険をかけることができる。まず、ユーザーが自身の所有物の情報を入力すると、「Trov」が自動的にマーケットデータとユーザーの情報に基づいて保険料を算出する。保険をかけるためには、画面をスワイプすれば完了する。

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短期間の保険にも対応しており、保険期間が数日間であっても構わない。保険金の請求もアプリ内で完結し、アプリに搭載されたチャットボットに話しかけるだけでいい。




モノの資産価値を把握するアプリから、保険契約アプリへと進化

「Trov」は、中古品の売却価格相場を把握し管理することができるアプリとしてこれまで提供してきた。「銀行口座の残高を把握するように、自分のすべての所有物の価値を知ろう」というコンセプトで、ユーザーは自分の車などの所有物を売却する際の相場を確かめたり、売却タイミングを見計らったりすることができた。

現在は94万点、合計で85億ドル相当のアイテムがアプリに登録されている。こうして集められた膨大な製品の価格データは保険契約サービスを構築するための強力なツールとなり、その後「Trov」は保険契約アプリへと進化を始めたのだ。
同社は、2015年4月にオーストラリア最大級の保険会社であるSuncorpとの提携を発表。今後のヨーロッパ進出のために、グローバル保険グループのAXAとのパートナーシップも完了している。


木村拓哉 (きむら・たくや)

木村拓哉 (きむら・たくや)

1991年、愛知県生まれ。カナダを拠点にフリーライター/翻訳家として活動する。個人ブログ「Takuya Kimura」では、スタートアップ、テクノロジー、働き方などについて情報発信。また、自身が運営するWEBマガジン「CanadaLifeMagazine」ではカナダの生活情報を発信中。
木村拓哉 (きむら・たくや)
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