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【体験レポ】ヤマダ電機の「顔パス」支払いを試してみた ー PayPal Hereを試験導入

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ヤマダ電機は4月3日から「ヤマダ電機LABI 渋谷」で、「顔パス」で支払いを行うことができる、「PayPal Here」を試験導入し「ペイパル チェックイン支払い」のテストマーケティングを開始しました。大手流通業では国内初の試みとなります。
今回、取材で実際に「顔パス」でお買い物をしてみたので、そのレポートをお届けします。

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「ペイパル チェックイン支払い」は、利用者がPayPalアプリで、利用したい店舗に事前にチェックインしておくことで、「顔パス」感覚でお買い物ができるサービスです。
商品をレジに持って行って、「PayPalで支払います」と伝えるだけで、財布もスマホも取り出すことなく、会計を行うことができます。

それでは、実際に利用した際の様子をご紹介します。PayPalのアカウントの開設と、顔写真の登録は事前に済ませてあります。



まずはPayPalのアプリからチェックインを行います。アプリを立ち上げて左上に表示されている「お店情報」をタップします。
そうすると、周辺でPayPalが利用出来る店舗の一覧が表示されるので、今回は「ヤマダ電機LABI 渋谷」をタップします。

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次に「ヤマダ電機LABI 渋谷」のチェックインが画面が表示されるので、Pマークの部分をスライドしてチェックインを行います。
この時点で課金されることはなく、あくまで「顔パス」を行うための事前準備です。

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Pマークを右端までスライドすると、ポップアップで確認画面が表示されるので、「OK」を押します。画面に「PayPalで支払います」と表示されるので、これで準備完了です。

この時点でお店の端末に顔写真と名前が表示され、顔パス支払いが可能な状態になります。なお、クレジットカード情報はあくまでPayPalが保持するもので、先方に渡ることはありません。

ちなみにチェックインした情報は40分程度保持されるとのことです。40分を経過するとお店の端末から情報が消えるシステムです。
なので、チェックイン後にお店に行けなくなった場合でも、チェックインされたままになってしまうことはありません。

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では、実際にヤマダ電機でお買い物をしてみます。とりあえずApp Storeカードを購入してみました。

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PayPal用のレジは3階に設置されています。わかりやすく看板などが立っているので、すぐにわかると思います。
レジで「PayPalで支払います」と言うと、店員が端末上に表示された顔写真と名前を確認して、会計を進めてくれます。

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ちなみに、お店側にはこんな感じで表示されます。「イイヅカ様」ですね?という確認がされ、手続きを進めます。

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確認ができたら、支払う金額を入力します。今回は試験導入ということで、店員が手入力で金額を入力する形ですが、店舗が事前に商品を登録し、バーコードリーダーで商品をスキャンして読み込んでいくといったこともできるようです。

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次に利用者が入力した金額を確認します。金額に間違いがなければ「支払いを確認する」をタッチします。

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「支払いが行われました」と画面に表示され、会計完了です。通常通り領収書も発行されました。

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今回は試験導入ということで、レジにタブレット端末を据え置く形になっていますが、店員がタブレット端末を持ち歩いて、商品棚の前で決済を行ってしまうことも可能です。

さらに、PayPalが海外で展開している「Order Ahead」を導入すれば、事前にスマホ側で商品を選択してしまって、店頭では店員が準備した商品を受取るだけといったことも可能になるので、様々な可能性があります。

関連記事:もう店頭で並ぶ必要なし!スマホで注文できるPayPalの新サービス「Order Ahead」(デモ動画あり)


ヤマダ電機は店舗とネットを融合させる取り組みを夏頃に計画

ヤマダ電機は夏頃に店舗とネットを融合した取り組みを始める計画もあるようです。ヤマダ電機 IT事業本部 EC事業部 執行役員兼事業部長 茂木弘氏にPayPalを導入する期待感について、お話をお伺いしました。

茂木:「今回PayPalの顔パスを導入するにあたり、そもそもの目的としてリアル店舗の接客にネットを取り入れようとする動きが背景にある。
店舗にない商品でもタブレット端末を使って商品を説明し、購入まで行えるようする計画だ。それを夏頃に導入したいと考えている。

そういった中で、決済をどのように行うかという点が課題になり、今回PayPalを試験導入することになった。

ヤマダ電機はすでに、ネットとリアル店舗での会員情報の一元化を行っているが、将来的には、顧客の購入履歴から5年前に購入したクーラーの様子を伺うなどのアフターフォローを行い、百貨店のような極め細かい接客を実現していきたい。」


店頭で陳列できる商品にはどうしても限界がある中で、在庫がない商品でも、その場で購入を行えるシステムを実現すれば、接客時の機会損失の減少に大きく貢献しそうです。
夏頃に導入予定とのことなので、どんな接客を実現するのかが楽しみですね。


編集後記

実際にPayPalの「顔パス決済」を使ってみて、店頭で財布もスマホも出さなくてよいので、本当に一瞬で会計が済んでしまう体験ができました。
現状はレジに据え置きであることもあって、感覚としてはSuicaを使うものに近いところがありましたが、将来的にはレジに移動することなく、商品棚の前で決済してしまうことも可能になります。そうするとさらに、買い物がしやすくなりそうですね。

それから、PayPalの場合は、初期の決済の上限は10万円とのことなので、大抵の買い物は問題なさそうです。もっと高額な商品などを購入したい場合は100万円まで上限を引き上げることが可能で、PayPalのウェブサイトやソフトバンクショップで手続きが行えるとのことです。そういった部分ではSuicaよりも扱いやすそうですね。

この試験導入を経て、ヤマダ電機全店に導入するなども含め、今後の判断を行うとのことです。気になる方は「ヤマダ電機LABI 渋谷」でいち早く試してみてはいかがでしょうか。テスト期間は4月30日までです。


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ヤマダ電機LABI 渋谷
http://www.yamadalabi.com/shibuya/

イイヅカ アキラ

イイヅカ アキラ

Shopping Tribe編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。
【メディア出演歴】
日本テレビ「ZIP!」 / TOKYOFM「中西哲生のクロノス」 / 週刊SPA!
イイヅカ アキラ
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