FEATURE, REPORT

【体験レポ】AIと人によるパーソナルスタイリストサービス「Stitch Fix」を使ってみた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新たな購買促進の方法としてパーソナルスタイリストのサービスがいくつか生まれています。以前ご紹介した「Boon and Gamble」のように人が家にやってくるサービスもありますが、今回は人間と人工知能のコンボサービス「Stitch Fix(スティッチ フィックス)」を使ってみました。

stichfix1

Stitch Fix とは?

「Stitch Fix」は2011年サンフランシスコで創業したスタートアップ。サイズや服の好みに関するアンケートに答えると、パーソナルスタイリストが自分好みの服やアクセサリーを5アイテム選んでくれます。利用料は20ドルのスタイリングフィー(送料込み)のみ。

あとは家に送られてきた5アイテムを試着してみて、購入する場合はそのままキープ、不要なものは返送用の袋に入れてポストに投函するだけ。

キープ分のアイテム料金は登録のクレジットカードにて決済されます。1アイテムでも購入すれば、購入料金から利用料の20ドルが割引される仕組みです。


ユーザー数は非公開ですが、デジタルメディアRe/codeは「Stitch Fix」の売上は今年200万ドルを超えると予想しています。これまで4,500万ドルの資金調達を行なっており、従業員は4,400名(うち2,800名はスタイリスト)

アイテムはスタイリストが全て選ぶわけでなく、AIとのコンボ。どちらか一方ではなく人間と人工知能との組合せが「Stitch Fix」の強みとのこと。約60名のデータサイエンティストが在籍しています
※ 参照元:COMPUTERWORLD

 

アンケートに答えて私のスタイルプロファイルを作成する

サイズや服の好みについての細かなアンケートに答えます。

stichfix01

上記のようなよくある質問だけでなく、アイテム別のよく着るサイズ、好きなデニムの長さ(くるぶし丈/普通/長め)や種類(スキニー/ストレート/ブーツカット)、肩や腕や足のシェイプなど細かく自分のサイズと体型を入力していきます。

体型やサイズだけではなく、以下のような画像に対しての好き/嫌いも入力。

stichfix04

腕や足や胸元などを出したいか?隠したいか?といったことも聞かれました。それぞれのアイテムの予算感を登録してスタイルプロファイルは完了!私は全部で10分ぐらいかかりました。

stichfix06

途中Pinterestのアカウントを登録する箇所もあり、Pinterestがファッションの好みの参考情報として活用されています。

その後、スタイリングのセットのお届け日を設定します。

stichfix08

最新の指定可能日は約2週間後。届いてから3営業日以内に返送する必要があるので、念のため予定が入っていない日を選びました。

合わせてお届けの頻度を選びます。2-3週に1回、月1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、都度設定から選べます。最後に自分の写真と希望があればコメントを入力してあとは待つだけ。私はこのコメント欄に「普段はよくワンピースを着ている」と入力しました。

 

送られてきた!

送られてきたアイテムはこんな感じ。ワンピースの件を伝えたので、2着入っていました。

stichfix07

中にはスタイリストさんからのお手紙も入っています。なぜこのアイテムをピックアップしたのか?コーディネート例も記載されています。

stichfix08

 

家で試着してみます

stichfix05

家で試着できると既に持っている服と合わせることができます。これは「Stitch Fix」ならではですよね。

あとは買い物の場合、試着室に入るまでアイテムを選ぶのに結構時間がかかるので、既に好みのものが選ばれていて、試着からスタートできるのは確かにありがたい!と思いました。

気に入ったものがあったらそのままキープ、それ以外は返送。5アイテム全て購入する場合は25%OFFになります。

アプリを起動すると以下のようなアイテムごとのフィードバックメニューが。細かくこたえることで、次回以降のスタイリングに役立ちます。

stichfix03

 

2アイテムキープ(購入)しました

トップスとカーディガンをキープ。スタイリングフィーの20ドルは合計から差し引かれています。最後に今回のアイテムに対する総合的なコメントを残すことができます。これも次回以降のスタイリングの参考に。

stichfix02


利用してみた感想

私の好みにマッチしているかというと、ちょっと微妙ではあった
割合的には5分の3でした。1アイテムは予算オーバーなので購入見送り。返却時に感想を送っているので次回はもっと私好みになっていると思われます。

買わないなら20ドル支払い、買うなら20ドル引きの仕組みがうまい
何も買わずに20ドル払うのは損な気持ちになるのですが、何か1アイテム買うとそこに20ドルが充当されると思うと得した気持ちになるんです。これはうまくできた仕組みだと思いました。20ドル引きならもう1アイテム買っちゃおうかな〜という気にもなります。

ネットでのお買い物と違って他の商品に目移りすることがない
当たり前ですがネットで買い物していると、他の類似アイテムのレコメンドがあったり、他にもっと安く売ってるサイトがないか検索したり、「欲しい!」と思っても実際に確定するまで時間がかかることがあります。

「Stitch Fix」の類似アイテムをネット検索することはできるのですが、試着している時には視界に入ってこないですし、かつ実際に手に取っているというアドバンテージがあるので「これにしよう!」という決断がしやすかったです。

何よりお手軽!
洋服選びは楽しいのですが、それなりに時間がかかります。自分好みのアイテムが家に届くとは、なんて楽ちんなサービスなんだろう!と改めて思いました。自分好みのアイテムが入っていると思うと、箱をあける時もワクワクしますし、1アイテムでもドンピシャなアイテムがあったら、よい顧客体験になり継続につながると思いました。


私は毎月は頻度が高いので、シーズンごとに利用してみようと思います。「Stitch Fix」は男性向けのサービスもこの秋リリースに向けてβテスト中のようです。

Stitch Fix(スティッチ フィックス)
https://www.stitchfix.com/

三浦茜 (みうらあかね)

三浦茜 (みうらあかね)

サンフランシスコ在住。アーリーステージの米国スタートアップ企業を支援するベンチャーキャピタル『Scrum Ventures』でマーケティングVPを務める。日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿ほか、ライターとしても活動中。米国の新サービスやサンフランシスコ関連情報を「Be Magnetic!」にて発信している。
三浦茜 (みうらあかね)
Previous ArticleNext Article