チケット売買仲介サイト「チケットストリート」を展開するチケットストリート株式会社は、世界最大級のeコマース企業「eBay(イーベイ)」および傘下でチケット売買仲介サイトを運営する「StubHub(スタブハブ)」と、資本・業務提携を締結したことを発表した。
同時に実施したグリーベンチャーズ株式会社が運営するファンドからの調達とあわせ、合計で約3億円の第三者割当増資による資金調達を実施した。
チケットストリートは、世界最大のチケット売買仲介サイト「StubHub(スタブハブ)」と、日本地区における独占販売パートナー契約を締結。MLB・NBAなどの人気スポーツをはじめ、公認・非公認を問わずスタブハブが取り扱うほぼ全ての興行チケットを日本から購入できるサービスを2014年秋を目処に展開する。
また、スタブハブの保有する座席からの眺望や位置を確認しながら購入できる技術「3Dシートマップ」など、スタブハブの保有する技術を日本向けに導入し、チケットストリート利用者へ提供する。
日本は米国に次ぐ世界第二のライブ・エンターテイメント市場だが、これまで個人間を中心とする興行チケットの売買(二次流通)は、ほとんど普及していなかった。
一方で、海外では興行チケットの二次流通が社会的に定着しており、米国における流通総額は年間数千億円に達するという。加えて、米国では興行主が公認している例が多い。
イーベイのグループ企業であるスタブハブは、米国のチケット二次流通市場で市場シェアの過半数を占めるトップ企業で、2012年5月に行った記者会見で、5年以内に日本に進出する計画があることを明らかにしていたが、チケットストリートをパートナーにして、日本に進出することになった。
今回の提携は、成熟した市場で展開しているスタブハブが持つノウハウの獲得や、興行主からの公認を獲得するための、大きな足がかりとなりそうだ。
チケットストリート
http://ticket.st/
StubHub(スタブハブ)
http://stubhub.com/