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中国からの観光客と日本の飲食店をつなげるグルメサービス「日本美食」 ー 双方の悩みを解消

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中国からの観光客と日本の飲食店をつなげるグルメサービス「日本美食」をご存知だろうか。訪日観光客と飲食店の双方が抱える悩みを解消し、両者のかけ橋となっているサービスだ。
中国出身の董路(ドン・ルー)氏が2016年にサービスを開始し、日本を拠点にしてサービスを展開している。


訪日観光客と日本の飲食店の双方の課題を解決する「日本美食」

訪日観光客が飲食店を利用する際の悩みとなるのが、「探せない」「通じない」「払えない」だという。具体的には、日本の飲食店は外国語に対応した情報が少なく探せないこと、飲食店までたどり着けてもメニューが日本語のみであったり言葉が通じないこと、現金(円)での支払いにしか対応していないことなどがあげられる。
一方の飲食店側にとっても、訪日観光客への情報提供、店舗でのコミュニケーション、決済手段の用意などの課題まで手が回らないといった現状がある。

「日本美食」は、大衆点評などの中国の代表的なメディアや自社アプリを通じて、同社が厳選した日本の飲食店の情報を提供し、予約代行や事前決済まで提供することで、両者の問題を解消し円滑な体験を実現しているサービスだ。
利用者は、厳選された日本の飲食店の情報を中国語で得られるほか、気になった店舗のメニュー見ながら食べたい料理を予約し、事前に決済まで行うことができる。
現地では料理の注文や代金の支払いが不要なため、安心して食事を楽しむことができるというわけだ。
店舗にとっても、予約した客が来店しない「ノーショー」や直前にキャンセルする「ドタキャン」などのリスクを低減できるほか、来店時の対応も円滑にすることができるメリットがある。


飲食店が日本美食に支払う手数料は完全成果報酬型となっており、成約時に料理代金の10%が発生する形だ。
予約に関しても日本美食のスタッフが代行するため、あらかじめ日本美食用に予約席の在庫を確保する必要もなく、飲食店にリスクを求めない仕組みとなっている。
ほかにも相互レビュー機能を設けることで、利用客がレビューできるだけでなく、飲食店が利用客をレビューする機能も設けており、利用客のマナー向上を狙うなど、店舗側が安心して迎え入れることができる仕組みも提供する。

日本美食は、店舗に直接訪問した来店客向けのサービスも2017年9月から開始している。現地での注文や決済をサポートする「日本美食 Order」と「日本美食 Wallet」だ。
「日本美食 Order」は、店内に設置されたQRコードをスマートフォンで読み込むことで、自国の言語でメニューが表示されるだけでなく、そのまま選択して注文することができるサービスで、決済まで完了することができる。(下記の日本美食 Walletと連携)


「日本美食 Wallet」に関しては、中国で普及した決済手段であるQRコードを使った決済サービスとなっており、飲食店は読み取ってもらうためのQRコードを用意するだけで、サービスを導入することができる。
対応する決済手段は、アリペイ、銀聯カード、WeChat Pay、Apple Pay、クレジットカード(VISA、MasterCard)と幅広く、手数料は一律3.5%で提供している。


国内の人口減少が進む一方で、年々増加する訪日観光客。2020年のオリンピックに向けてさらに増え続けることは目に見えているため、飲食店としても何かしらの対応に迫られているケースも少なくないだろう。
日本美食は、需要の増加を想定した事業の拡大を目指し、2017年6月に総額約1.3億円の資金調達も実施している。双方の円滑なコミュニケーションを生み出すサービスとして、今後の展開にも期待していきたい。

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