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ハンドメイドマーケット「Creema」が総額11億円を資金調達 ー 2016年度の流通総額は100億円を見込む

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ハンドメイドマーケット「Creema(クリーマ)」を運営するクリーマは、グロービス・キャピタル・パートナーズと既存株主から総額11億円を調達したことを発表した。
既存株主からはKDDIのコーポレートベンチャーファンド、SMBCベンチャーキャピタルのほか、クリーマ創業者の丸林耕太郎氏も参加している。

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国内のハンドメイドマーケットを牽引してきた「Creema」

「Creema」は、2010年6月にサービスを開始した、個人間でハンドメイド作品を売買できるハンドメイドマーケットプレイス。国内で最も早いタイミングでハンドメイドマーケットを構築し、市場を牽引してきた存在だ。現在販売・展示されている作品は240万点を超える。

現在は6万人を超える作家が参加しており、プロおよびプロを目指すクリエイターを中心とした高い品質の作品が多く出品されているのが特徴。クリーマによると1人あたりの売上規模は国内でナンバーワンとのこと。
流通総額は昨年比で約450%と急成長を続けており、2016年度の流通総額は100億円を見込む。

調達した資金は、プロダクト品質改善・マーケティング・経営基盤の強化などに充てるほか、グローバル展開や、クリエイターが活躍する場を構築するための新規事業展開なども視野に入れる。

「これまでは感覚的にステルスに近いイメージで展開してきたが、規模も増えてきて、いろいろと状況が整ってきたので、本格的に拡大しても良いタイミングだと考えている。今回は掲げるビジョンを実現するための資金を調達した。」(クリーマ代表の丸林氏)

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クリーマ代表の丸林耕太郎氏


大事にマーケットを育てた6年

クリーマはサービスを開始してから6年を迎える。これまで培ってきたものはクリエイターが自分の作品を自由に売ることができ、クリエイターが活躍できる場を構築すること。

創業者である丸林氏はもともとプロとして音楽活動をしていた人物。かねてから「アーティストの能力と評価の間にあるギャップ」に疑問を感じており、どうすればそれを解消できるのかを考える中で、クリエイターと生活者で直接売買できるサービスのアイデアに至った。

そういった想いもあり、クリーマはプロもしくはプロを目指したい人と共に歩むマーケットにしていくことを信念にこれまで大事にマーケットを育て、本気で作品を作りたいクリエイターが集まる場を構築している。「モノづくりに対して情熱を持ってやっている人を応援したい」と丸林氏はいう。

2013年から「ハンドメイドインジャパンフェス」というリアルイベントを毎年開催しており、2015年には5万3,000名以上の来場者を動員。作家も5,000名以上がブースを出展した。2014年3月にはルミネ新宿店に初のリアル店舗を開設し、作家がリアルの場で売れる環境も提供している。そう言った地道な活動を続けてきて、マーケットは順調に成長している。

「まだまだ道半ばだと思っている。ただ、広告を使わなくても口コミだけで加速度的に広がっており、作家さんも月間で4,000人ぐらい増えている。そんな状況を見るとようやく基盤ができてきた感触がある。今後もきちんとサービスのクオリティを担保しながらこれまで以上に活発にやっていき、一つの経済圏と言い切れるレベルにまで押し上げていきたい。」(丸林氏)


自分だけのために作ってもらうオーダーメイド作品も生まれている

クリーマでは、アクセサリー、バッグ・財布、ファッション、食器、家具・インテリアなどのカテゴリーがまんべんなく売れているという。数十万円するアートや家具などの高額な作品も売れるとのことで、しっかりと作品が評価され、購入されるマーケットになっているようだ。

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左は広報の宮崎氏が愛用するリング、右は代表の丸林氏も購入して身につけている時計

ハンドメイドマーケットの魅力として、ここにしかないような個性的な作品を購入できる点があるが、お気に入りの作家を見つけて、オーダーメイドしてもらうという選択肢もある。

指輪に刻まれた文字だけを変えるようなちょっとしたオーダーメイドもあれば、出品されているバッグを別の素材で作ってもらうだとか、ポケットを追加して欲しいといったカスタマイズのオーダーメイド、さらには完全にフルオーダーの作品を注文するようなやり取りもたくさん行われているそうだ。

実際に丸林氏も自身の結婚指輪をフルオーダーで作ってもらっている。母親から譲り受けたダイアモンドを入れた指輪を作ってもらおうと相談したところ、「いい案があります」と内側にダイアモンドを埋め込む案と共に、スケッチでデザインを起こしてくれたという。

「作家さんとしても、オーダーメイドという思い入れの強いものを自分に頼んでくれることは、強いモチベーションになる。」(広報の宮崎氏)

ハンドメイドは贈り物のオーダーとしても利用されている。広報の宮崎氏の誕生日に同僚から贈られた作品は、宮崎氏がファンだという作家さんが写真をもとに作ってくれたオブジェ。新聞紙で作られたもので、人だけではなく動物の写真でも作ってくれるそうだ。

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ハンドメイド作家によって思いが込められた、この世にたった一つの作品。大切な人に贈りたいものをハンドメイドで作ってもらうという選択肢が一般的になっていけば、多くの幸せを生み出してくれそうな可能性を感じる。


フリマアプリを筆頭に個人間での取引があたり前になり、その中でも個性的な作品に出会えるハンドメイドマーケットの需要も高まっている。

様々なモノが簡単に買うことができ、モノ溢れと言われる時代背景の反動で、自分のこだわりを表現できるような1品モノに出会えるハンドメイドマーケットはこれからさらに需要が増していくことは間違いないだろう。

代表の丸林氏は「普通じゃ出会えないもの、魂がこもったものに出会いたい人に是非訪れて欲しい」という。

本格的なマーケット拡大期に入るクリーマが、世の中にとってこれからどのような存在になっていくのか、これからが楽しみだ。

Creema(クリーマ)
http://www.creema.jp/

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