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画像解析技術でフリマアプリなどの不正出品を防ぐ「模倣品画像検知システム」をイー・ガーディアンが提供開始

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スマートフォンアプリの台頭により、利用者を急激に増やしているフリマアプリ。その中でもっとも利用されている「メルカリ」は、1日の出品数が数十万点におよぶ。
フリマアプリの特徴の1つに「すぐに売れる」というものがあるが、メルカリの例では、売れた商品のうち20%が1時間以内に取引が成立しているというデータもあるほどだ。

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フリマアプリ市場は2015年も順調に伸びそうだが、その中で問題となりそうなのが、悪意のある業者による偽物の出品の増加だ。
フリマアプリの場合は、サービス提供者がお金のやり取りを仲介するのが一般的で、購入者に商品が届いてから相手に料金が支払われるエスクローの仕組みを導入している。そのため「商品が届いていないのにお金を支払ってしまった」といったトラブルは避けられるが、後日偽物と気づいた場合などは対処が難しいのが現状だ。

イー・ガーディアンが開発した「模倣品画像検知システム」

そんな中、出品された画像を解析して不正な出品を検出するためのサービスをイー・ガーディアン株式会社が開発し、1月27日に発表した。
ECモールやフリマアプリなどを運営する事業者向けの「模倣品画像検知システム」として開発したもので、これにより過去に不正のあった出品と同じ画像が使用された際に検知することが可能になる。
同社が提供する人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」の対応分野を拡大する形でサービスの提供を開始した。

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「ROKA SOLUTION」は、投稿監視で10年以上のノウハウを持つイー・ガーディアンと、世界トップクラスの画像認識の機械学習システム(人工知能)を持つ東京大学大学院 原田研究室が産学連携で共同開発した人工知能型認識システムだ。
ディープラーニングを用いて画像の類似性を判定する「画像分類エンジン」と完全一致で画像を検出する「画像一致エンジン」が用意されており、これまでに「児童ポルノ撲滅フィルタ」や「メディア向けコンテンツ連動型広告対策用画像フィルタ」「広告主・代理店向け不適切コンテンツ判定フィルタ」などのサービスを「ROKA SOLUTION」のシステムを用いて提供してきた。


完全一致画像のほか、類似画像も検知

「模倣品画像検知システム」は、過去の不正利用された画像と完全一致した画像や、その画像を加工したとみられる画像を検知することが可能なほか、類似画像も似ている順にピックアップすることができるため、似たような手口を抽出することも可能だ。
それぞれの画像にはスコアがつけられており、完全一致は「0」となり、違いが大きいほどスコアが高くなっていくため、ある程度のスコアを超えたものをしきい値として設定し、アラートを出すことも可能だ。

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過去に不正利用された画像は「教師データ」としてコアエンジンに学習させておく必要がある。それを元に判定を行い、0.3秒で結果を返す。
実際の画像の登録は、事業者の方で行うことも、イー・ガーディアンが代行することも可能で、日々増えていく画像を、随時やデイリーなどで追加していくこともできる。


加工したデータも検知する

フリマアプリに導入した場合は、過去に不正な出品で使用された画像を「教師データ」として学習させておくことで、同じ画像を使った出品があった際に検知し、抽出することができる。
元の写真に文字や装飾を入れるなどで、画像に変更を加えられた場合でも検知することが可能で、このゆらぎ部分が同社のノウハウになっているという。
出品時に使用される画像は、写真に自分のIDを入れたり、「転載禁止」と入れることが多いが、こういったものをしっかりと検知することができるよう開発されているという。

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フリマアプリに関しては、出品する商品の写真は「自分で撮影したもの」を原則としているサービスも多い。現物でないと商品の状態を確認できないのが主な理由だが、商品の公式サイトの写真を利用している例もみられる。
それらを不正な出品として、フリマアプリ提供者がパトロールを行い、出品の停止処置などを行うなどで対応をしているが「模倣品画像検知システム」に公式サイトの画像を予め登録しておけば、これらの出品を自動的に検知することが可能になる。
違法性のある商品に関しても、事前に登録することで未然に防ぐこともできるだろう。

画像で偽物販売業者の摘発をサポートするサービス。モールもフリマアプリも今後商品数はさらに増加していくことが考えられる。これらのシステムをいかにうまく取り入れるかが、健全なマーケットを保つ重要なポイントとなりそうだ。

イー・ガーディアン
http://www.e-guardian.co.jp/

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