COLUMN, FEATURE

「ポケモンGO」が見せた人の行動を変える威力

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この状況は一時的なもの?

異様ともいえる盛り上がりを見せている「ポケモンGO」ですが、加熱しすぎた状況と見る人は少なくないでしょう。実際「ポケモンGOはすぐ飽きられるのでは?」という声をもよく聞きます。

pokemon5
正直なところ、ゲームを始めた当初は「これポケモンすぐ集まって、やることなくなっちゃうのでは。」って思ってしまいましたが、その辺はよくできていて、場所によって出やすいポケモンが全然違うので、なかなか集まりません。「公園で出やすい」とか「海で出やすい」といったわかりやすいものから、ピカチュウのように、特定の場所に現れやすいポケモンもいます。

つまり、いろんな場所に行かないと、すべて集めることはできません。さらには個体差や育成要素もあるので、同じ種類のポケモンを何匹も捕まえたくなってしまうなど、同じポケモンでも捕まえる意味がなくなりません。
場所だけでなく、タイミング(時間帯?)によっても出会えるポケモンが違ったりするので、その仕組みがより一層の偶然性を高めていて、貴重なポケモンに出会った際には思わず嬉しくなってしまう効果があります。

さらには、「ポケモンGO」で捕まえられるポケモンはまだ一部です。図鑑を見ると148匹が捕まえられるようになっているようですが、公式のポケモン図鑑を確認すると721匹のポケモンが存在します。なので、これから徐々に追加されていくことが考えられ、全部捕まえてしまったという状況には当面ならないように思います。


地域格差の解消は必須?

最後に現状一番重要な課題と感じた部分について触れておきたいと思います。「ポケモンGO」って、ポケモンを見つけるために外に出かけたくなるのが最大の魅力ですよね。海辺にいるポケモンに出会うために海に行きたくなる。そのために遠出するのも楽しそうだと思います。
ただ、人が集まる場所とそうでない場所の格差が大きく生まれている状況があるようです。


こうなってしまった理由は、ポケストップとなった場所が、開発元であるナイアンティック社が提供するスマホアプリゲーム「イングレス」のデータが元になっていることが影響しています。
ポケストップやジムは「イングレス」のユーザーが申請して登録されたスポットのデータ活用されており、イングレスのユーザーが多いエリアにポケストップが集中しているためです。

pokemon9
右がイングレスの画面

現状、ポケストップやジムの新しい登録をユーザーから受け付けていない状況ですが、「ポケモンGO」を通して再度登録できるようにしてもらい、早期に様々な場所で「ポケモン」が楽しめるようになることを期待したいですね。「ポケモンGO」で登録されたスポットを、「イングレス」にも活用することもできますよね。

サービスがリリースされた際、ナイアンティックのアジア統括本部長である川島氏が自身のGoogle+でこんなエピソードを紹介していました。

岩田さんは、ポケモンを創りだした石原さんと最後までこのプロジェクトの成功へ向けた打ち合わせをされていた。
家族で楽しめること、子供が外に出て、世界の素晴らしさと出会えること。Wiiで様々な年代へとゲームの楽しさを取り戻した岩田さんの次の開拓を実現させること。

「ポケモンGO」によって、いつもと違う場所に行く動機が生まれるというのは素晴らしいと思いました。ついついいつも同じ場所に行ってしまいがちですが、世の中には素晴らしい場所がたくさんありますし、もっといろんな場所に訪れるべきですよね。そんなきっかけを「ポケモンGO」が与えてくれます。
これからも、人を外に出すだけでなく、いろんな場所に向かわせるようどんどん仕掛けて欲しいと思います。


おそろしいことに、「ポケモンGO」はサービスを開始してからまだ1ヶ月も経っていません。それでここまでの人を動かす状況を作り出しています。将来的にはポケモン同士を交換できるようになることが明言されていますし、これから新しいポケモンもどんどん投入されるでしょう。
イベントもどんどん開催されると思いますし、もちろん企業とのコラボ企画もすでにたくさん準備されているのではないでしょうか。

ちなみに7月末には、アプリを開きっぱなしにしなくてもポケモンをゲットできるデバイス「Pokémon GO Plus」も発売されます。ポケストップに立ち寄ることも可能とのことなので、かなり売れそうですね。

banner
これから「ポケモンGO」は様々な話題を生み出してくれそうな気がします。これからの展開に期待です。

ポケモンGO
http://www.pokemongo.jp/

Pokémon GO
iPhone / Android
価格: 無料
イイヅカ アキラ

イイヅカ アキラ

Shopping Tribe編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。
【メディア出演歴】
日本テレビ「ZIP!」 / TOKYOFM「中西哲生のクロノス」 / 週刊SPA!
イイヅカ アキラ
Previous ArticleNext Article